JN-1001、JN-1002と1年ごとに発表したジャポニスムハイステージですが、このJN-1003も、前作のJN-1002からちょうど1年後の発表でした。
実はJN-1003というモデルは、元々はJN-490というモデルとして企画を進めてきた経緯がありました。しかし製造技術の限界点に挑む姿勢はまさにハイステージシリーズとして遜色ないものであると考え、途中からハイステージへとランクアップしたモデルです。
JN-1003はデザイナーの着想から製造に至るまでに約2年を要しました。デザインスケッチ、またそれを図面に起こすことまでは簡単でも、このデザインを物理的に存在させるには、あまりの構造の複雑さから製造難易度が非常に高かったのです。
デザイナーはこのモデルの製作にあたり、メガネの町・鯖江でしか表現できないものというコンセプトを継承しようと考えていました。世界的なフレーム産地である鯖江市は80年代に、世界で初めてチタン素材を用いた眼鏡フレームの製造に成功しています。そのため鯖江の眼鏡作りの強みである素材を使いこのフレームデザインを行いました。
軽量でありながら高硬度というチタンの素材的特長があるからこそ、JN-1003の空間構成は成り立っています。このデザインをナイロンやプラスチックなど他の素材で作ろうとすると強度的な問題から不可能となります。そして他の金属では、同じ形状を表現できたとしても重量が重すぎて掛けられないため眼鏡として成立しません。
こうして生まれたJN-1003はハイステージのラインナップの中でももっとも人気の高いモデルとなりました。
ジャポニスムについて
創立時からアパレルメーカーや眼鏡商社のODMを数多く手掛けてきた株式会社ボストンクラブを代表するブランド、※ジャポニスム。
世界的な眼鏡産地である福井県鯖江市の生産技術を活かしシンプルでありながら存在感のあるフレームを提供している。デザインだけでなく、機能性と実用性を兼ね備えた100%日本産のアイウェアブランド。
※ 1 9 世紀末、日本美術が西洋美術、欧米ファッションなどに影響を与えたムーブメントがネーミングの由来。1996年立ち上げ。
ジャポニスムハイステージについて
ジャポニスムハイステージとは、製造的な制限やコスト的な条件にとらわれることなくデザイナーが追求した究極の形を表現する同ブランド最高位置にあるライン。
どんなに新しいものを作ってもすぐさま出回るコピー商品や、大量生産され広く販売されるローコストフレームの脅威に打ち勝つべく、見た目だけではない、真似のできない本物の価値ある商品を作り上げたいという思いからスタートしました。
ジャポニスムハイステージリミテッドエディション
ボックスセットについて
JN-1001・JN-1002・JN-1003の3品番をバージョンアップし、JN-1001SP・JN-1002SP・JN-1003SPとして復活。どのモデルもデザインの特長から大量生産が困難なため、今回の生産が最後のロットとなります。
今回リミテッドエディションとして発表するJN-1001SP・JN-1002SP・JN-1003Sは、フロント・テンプルともにカラーをすべて新しくし、今までにない表情を見せています。左テンプルエンド内側には書家・中澤希水氏による「20」マークがプリントされ、リミテッドエディションだけの特別仕様です。
また、ノーズパッドを従来の樹脂タイプからオリジナルチタンタイプへ変更し、上品な質感をプラスしました。ボックスセットとして、フレーム・オリジナルケース・オリジナルドライバー・記念セリート・そしてスペア用オリジナル樹脂ノーズパッドが一つのボックスに同梱されています。
各モデル300セットの数量限定。カラーは各モデル2色展開。
希望小売価格 64,000円(税別)